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歌うとき、腹式呼吸じゃなきゃダメ? 答えはYESで、NO。 【前編】  

こんにちは!
メアボーカルスクール 柏 の代表、真帆です!

柏市はあいにくの雨ですが、今日もレッスンの生徒さんは元気にスクールにいらっしゃっています^^

さて、今日はどんなに歌と縁遠い方でも一度は聞いたことがあるであろう、「腹式呼吸」についてのお話です。

無料体験レッスンを行っているスクールはたくさんありますが、
どのスクールにいっても必ず最初にこの「腹式呼吸」というレッスンがあるかと思います。

呼吸法に関しては、

「絶対に腹式呼吸じゃなくてはいけない」
「いやそんなものは必要ない」

という二極化した状態にあるように思います。
講師によってもまちまちなのが現状です。

タイトルにもあるとおり、腹式呼吸は歌うときに絶対か?という問いに対しては、
YESであり、NOであります。

ではここで一度、腹式呼吸とはなんぞや、というのを見てみましょう。
よく比べて並べられる胸式呼吸と共に、しっかり理解していきましょう。

■ 胸式呼吸 ■
胸式呼吸

普段、みなさんが日常生活で使っている呼吸です。
肩が上下し、すばやく呼吸できるのが特徴ですが、その分出し切ってしまうのもとても早いのが特徴です。
肺の下のほうまで使われていないので、コントロールしながら吐こうと思うと、喉でコントロールをする形になります。

■ 腹式呼吸 ■
腹式呼吸

一方こちらは、横隔膜という筋肉の膜が肺を下に引っ張ることによって、広く肺を使っていきます。
下に広がるので、胃や腸が圧迫され、「お腹に空気が入ったように見える」のが特徴です。
胸式呼吸が肺の30%を使う呼吸なら、こちらの腹式は肺を100%稼動した状態だと思ってください。
肺の下のほうまでしっかり使っているので、よく言われる「お腹で支える」が可能な呼吸です。

こうしてみると、はやり歌うための呼吸には腹式呼吸が適していますね。

では、まずは腹式呼吸を練習していきましょう!
おなかの下のほうにぎゅっと力をいれて支えながら、ポンプのように、押し出すように、

さぁ、吐きます!!!!!!



実は、これがちょっと違います。

腹筋運動をするときを思い出してみてください。
一回起き上がるごとに、「うっ」と息がつまりませんか。

おなかの下に力を入れて息を支えよう、腹式にしようとすればするほど、
せっかく吸った息は体の中に閉じ込められ、行き場を失ってしまいます。
声を出すときも、支えようと思いすぎてしまうと、同じ現象が起きてしまうんですね。

腹式呼吸における最重要ポイントは

しっかり吐ききること

大事なのは吸い方ではなく、吐き方なんですね。
おへその10センチくらい下、丹田と呼ばれる場所を軽く上に引き上げながら、眉間にあいた穴から上に息がでるイメージで、空っぽになるまで、気持ちよく吐ききります。

吐ききる練習では、長く吐ける必要はありません

長く吐こうと思うと、喉で息をしぼるクセがついてしまう恐れがあります。
しっかり吐ききることができると、脱力しただけで息は勝手に腹式の深さまで入ってきます。

腹式呼吸がうまく行えている状態では、
お腹だけではなく、腰や背中までふくらんでいきます。
体感しやすい方と、なかなか実感できない方がいますので、レッスンでは講師とじっくり習得していきます。

さて、ここまで長々と腹式呼吸について説明をしてきました。
「じゃあやっぱり腹式呼吸は絶対ってことでしょう?」とお思いかもしれません。
実はそうでもない、というのを、後編でお話したいと思います!

出典:メアボーカルスクール 柏

Posted on 2015/04/07 Tue. 17:08 [edit]

category: 声を学ぼう

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