声を育てる、歌に生かせる。 メアボイストレーニング柏
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すぐ声がかれる…本当は危険な声がれ 【後編】声帯疾患の予防と対策① 
04/21
4月だというのに、日照時間が少ない日々が続いていますね。
足元の悪い中、体験レッスンは一日に数件のペースでお申込みいただいております。
別れも多いこの季節ですが、こうした新しい生徒さんとの出会いも多く、嬉しいですね^^
平日夕方や土日の早い時間など、人気の時間は埋まりやすくなっておりますので、
ぜひお早めにご連絡ください^^
さて、本題です!
前回前編でご紹介した声帯疾患。
前編はこちら
すぐ声がかれる…本当は危険な声がれ 【前編】声帯疾患の種類を知ろう
実はつい先日も、Facebookを介して知り合いのシンガーから相談を受けました。
・1ヶ月前に咳がひどい風邪をひいてしまい、それから掠れて出ない音域がある
・今日病院に行ったらポリープだったが、まだ自然治癒の可能性もある
・明日がオーディションなので、何か得策はありますか
とのことでした。
歌うたいとしては大きなピンチですね・・・。
今回からは、こういった声帯疾患の要因、その対策をいくつかに分けて連載で紹介したいと思います。
【声帯疾患の要因①】 咳に発展してしまった風邪
みなさん、風邪をひいたとき、ちゃんと病院に行っていますか?
また、何をきっかけに「病院にいこう」と思いますか?
これを聞いてみると、「熱がでたら」という方がとても多いんですね。
歌を歌う人ではなく、通常に生活する分には、いいかもしれません。
しかし歌を仕事にする、歌が生きがい、という場合は、この判断基準は見直す必要があります。
喉風邪の多くは、「軟口蓋」と呼ばれるところの痛みから発症します。
(鼻呼吸の方は、鼻の奥から痛くなる場合があります)
軟口蓋の位置を確認しておきましょう。

喉の奥の垂れ下がっているところ、「のどちんこ」と呼ばれる部分と、その周辺です。
このあたりの炎症を放っておくと、軟口蓋から奥へ、奥へと進んで、最終的に声帯まで到達します。
声帯が炎症すると、「咳」が出ます。
発声時には閉じたり開いたりを繰り返す声帯ですが、
咳をすると、それが勢いよくぶつかり、声帯同士が接している部分が傷みます。
咳をコホン、と1回すると、1回、ガチン!!とぶつかります。
立て続けに咳が止まらないような風邪だったら・・・考えただけでゾッとしますね。
つまりシンガーであるなら、
そうでなくても咳で辛い思いをしたくないのであれば、
「軟口蓋が腫れて痛くなったら」病院に行ってください。
これが一番の予防策です。
極端な話をすれば、多少熱があっても、声帯が腫れていなければ歌は歌えます。
歌うたいにとって警戒すべきは、「熱」より「咳」、その前兆である「喉痛」なのです。
(もちろん熱だけなら受診しなくていいというわけではありません。健康のために適切な治療を行ってください)
さて、ここまで何度か「病院」というワードが出てきましたが、
皆さんがイメージした病院は何科でしょうか。
あまり考えず、地元のかかりつけ医に行くという方もいるかもしれません。
歌をうたう人であれば、ぜひかかりつけの「耳鼻咽喉科」をつくってください。
「内科」ではありません。
「耳鼻咽喉科」です。
内科は、先ほどの図でいう、軟口蓋のあたりまでしか診てくれません。
シンガーが心配すべきは、その先の器官、声帯です。
声帯にどの程度炎症が起こっているのか、奥まで診てくれるのは耳鼻咽喉科です。
咳風邪をひいた生徒さんに聞いてみると、内科を受診し、
熱がないがゆえに弱い風邪薬のみ処方されているケースが少なくありません。
喉の症状がどんどん進み、咳になってしまうんですね・・・。
咳になってしまったのに咳止めをもらっていない場合、
また、もらっている咳止めが効かない場合は、再度受診してください。
耳鼻咽喉科の先生は歌を歌う人の治療を経験している場合が多いので、
かかりつけ医になったらそれも話しておくとスムーズに必要な治療を受けられます。
さて、咳によって結節ができてしまった場合ですが、
これは原因が明らかですので、咳が止まったあと、喉を無理に使わなければ治癒する場合が多くあります。
声を使わないように気をつければ気をつけただけ早く良くなります。
耳鼻咽喉科で吸入薬などをもらい、声を休めてあげてください。
また、乾燥も良くないので、蒸気吸入などもオススメなのですが、
こちらは疾患の原因②にてご紹介していきたいと思います^^
いかがでしたでしょうか。
少しでも参考になりましたら幸いです^^
喉風邪をあなどらず、
いかにベストな状態を守るか。
発症してしまったら、いかに早く食い止めるか。
これが大切なのです。
足元の悪い中、体験レッスンは一日に数件のペースでお申込みいただいております。
別れも多いこの季節ですが、こうした新しい生徒さんとの出会いも多く、嬉しいですね^^
平日夕方や土日の早い時間など、人気の時間は埋まりやすくなっておりますので、
ぜひお早めにご連絡ください^^
さて、本題です!
前回前編でご紹介した声帯疾患。
前編はこちら
すぐ声がかれる…本当は危険な声がれ 【前編】声帯疾患の種類を知ろう
実はつい先日も、Facebookを介して知り合いのシンガーから相談を受けました。
・1ヶ月前に咳がひどい風邪をひいてしまい、それから掠れて出ない音域がある
・今日病院に行ったらポリープだったが、まだ自然治癒の可能性もある
・明日がオーディションなので、何か得策はありますか
とのことでした。
歌うたいとしては大きなピンチですね・・・。
今回からは、こういった声帯疾患の要因、その対策をいくつかに分けて連載で紹介したいと思います。
【声帯疾患の要因①】 咳に発展してしまった風邪
みなさん、風邪をひいたとき、ちゃんと病院に行っていますか?
また、何をきっかけに「病院にいこう」と思いますか?
これを聞いてみると、「熱がでたら」という方がとても多いんですね。
歌を歌う人ではなく、通常に生活する分には、いいかもしれません。
しかし歌を仕事にする、歌が生きがい、という場合は、この判断基準は見直す必要があります。
喉風邪の多くは、「軟口蓋」と呼ばれるところの痛みから発症します。
(鼻呼吸の方は、鼻の奥から痛くなる場合があります)
軟口蓋の位置を確認しておきましょう。

喉の奥の垂れ下がっているところ、「のどちんこ」と呼ばれる部分と、その周辺です。
このあたりの炎症を放っておくと、軟口蓋から奥へ、奥へと進んで、最終的に声帯まで到達します。
声帯が炎症すると、「咳」が出ます。
発声時には閉じたり開いたりを繰り返す声帯ですが、
咳をすると、それが勢いよくぶつかり、声帯同士が接している部分が傷みます。
咳をコホン、と1回すると、1回、ガチン!!とぶつかります。
立て続けに咳が止まらないような風邪だったら・・・考えただけでゾッとしますね。
つまりシンガーであるなら、
そうでなくても咳で辛い思いをしたくないのであれば、
「軟口蓋が腫れて痛くなったら」病院に行ってください。
これが一番の予防策です。
極端な話をすれば、多少熱があっても、声帯が腫れていなければ歌は歌えます。
歌うたいにとって警戒すべきは、「熱」より「咳」、その前兆である「喉痛」なのです。
(もちろん熱だけなら受診しなくていいというわけではありません。健康のために適切な治療を行ってください)
さて、ここまで何度か「病院」というワードが出てきましたが、
皆さんがイメージした病院は何科でしょうか。
あまり考えず、地元のかかりつけ医に行くという方もいるかもしれません。
歌をうたう人であれば、ぜひかかりつけの「耳鼻咽喉科」をつくってください。
「内科」ではありません。
「耳鼻咽喉科」です。
内科は、先ほどの図でいう、軟口蓋のあたりまでしか診てくれません。
シンガーが心配すべきは、その先の器官、声帯です。
声帯にどの程度炎症が起こっているのか、奥まで診てくれるのは耳鼻咽喉科です。
咳風邪をひいた生徒さんに聞いてみると、内科を受診し、
熱がないがゆえに弱い風邪薬のみ処方されているケースが少なくありません。
喉の症状がどんどん進み、咳になってしまうんですね・・・。
咳になってしまったのに咳止めをもらっていない場合、
また、もらっている咳止めが効かない場合は、再度受診してください。
耳鼻咽喉科の先生は歌を歌う人の治療を経験している場合が多いので、
かかりつけ医になったらそれも話しておくとスムーズに必要な治療を受けられます。
さて、咳によって結節ができてしまった場合ですが、
これは原因が明らかですので、咳が止まったあと、喉を無理に使わなければ治癒する場合が多くあります。
声を使わないように気をつければ気をつけただけ早く良くなります。
耳鼻咽喉科で吸入薬などをもらい、声を休めてあげてください。
また、乾燥も良くないので、蒸気吸入などもオススメなのですが、
こちらは疾患の原因②にてご紹介していきたいと思います^^
いかがでしたでしょうか。
少しでも参考になりましたら幸いです^^
喉風邪をあなどらず、
いかにベストな状態を守るか。
発症してしまったら、いかに早く食い止めるか。
これが大切なのです。
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