声を育てる、歌に生かせる。 メアボイストレーニング柏
http://mehr.jp
【緊急のお知らせ】明日の羽場講師のレッスンが休講になりました 
04/25
明日26日、羽場講師のレッスンが急遽休講になりました。
レッスン予定だった皆様、大変申し訳ございません・・・
振替などのご連絡が個別にいくと思いますので、講師とご相談くださいませ。
羽場講師はflumpoolや水樹奈々さんなど、多くのミュージシャンのコーラスで活躍しています。
その他講師も、テレビ番組の合唱指導を行っていたり、現場でばりばり活躍しているからこそ、
時々緊急で振替になってしまう場合があります><
生徒さんにはご迷惑をおかけしますが、
ぜひ現場の話など交えながら、レッスンを楽しんでいただければと思います…!
レッスン予定だった皆様、大変申し訳ございません・・・
振替などのご連絡が個別にいくと思いますので、講師とご相談くださいませ。
羽場講師はflumpoolや水樹奈々さんなど、多くのミュージシャンのコーラスで活躍しています。
その他講師も、テレビ番組の合唱指導を行っていたり、現場でばりばり活躍しているからこそ、
時々緊急で振替になってしまう場合があります><
生徒さんにはご迷惑をおかけしますが、
ぜひ現場の話など交えながら、レッスンを楽しんでいただければと思います…!
すぐ声がかれる…本当は危険な声がれ 【後編】声帯疾患の予防と対策②乾燥 
04/24
あの・・・
一体先週は何があったのでしょうか?
TV番組か何かでボイストレーニングが取り上げられたりしたのでしょうか。
まったくテレビを見ない、メアボーカルスクール代表の真帆です^^
というのも、体験申し込みがフィーバー状態です。
毎月一定数のお申込みはいただくのですが、先週だけケタはずれでございます。
スクールとしては大変嬉しいのですが、人気時間帯をお断りせざるを得ないのが申し訳なくもあります。
これから始めようと考えていて、通えるお時間に限りがある方は、お早めにどうぞ、お申込みくださいませ^^
連載でお届けしている、声がれとその予防について続編です!
前回記事はこちら
すぐ声がかれる…本当は危険な声がれ 【後編】声帯疾患の予防と対策①
前編後編で、と思っていたのですが、後編が3つに別れるというトンデモ計画性のない感じとなっております。
それだけ、声がれについては伝えい事がどっさりあるんです。
今回のキーワードはずばり
「乾燥」
です。
【声帯疾患の要因②】 乾燥
肌にもよくないこの「乾燥」ですが、
声帯も体内にある部位とはいえ、「空気」が触れる場所なんですね。
むしろ、空気が通ることで音になりますから、外気の湿気というものに、とても影響をされやすい器官となります。
結節ができてしまった場合はもちろん、
声をよく使う職業についている方の、声帯疾患予防にもなる項目ですので、ぜひ参考にしてください。
カラオケに行くと、よく喉が乾いたりしませんか?
飲み物をがぶがぶ飲みながらじゃないと、何曲も歌えない・・・なんていう方もいるかもしれません。
声を出しやすさと飲み物は、実はあまり関係がないんです。
前回も紹介した図ではありますが、今度は声帯に注目してご覧ください。

喉に、管が、2本ありますね!!!!!!!
これを意外と意識していない方が多いんですが、言われれば、そりゃそうかって事柄ですね。
飲みものや食べ物は、食道を通って胃に入ります。
空気は、気道を通って肺に入ります。
その肺から、空気が上がってきて、声帯を通って、声になります。
声帯にもし飲み物が到達した場合、激しくむせます。
なので、
「高音がでなくなってきたから、飲み物でも飲んで喉を潤そうかな」
というのは実は
ほとんど無意味です。
飲み物はすべて食道を通ります。
(ただし、体内の水分量が不足すると肌が乾燥するように、声帯も乾燥が予想されます。
水分は常に不足しないようにしたいものです)
では気道を通り、声帯を潤し、乾燥から守ってくれるのは何か。
「湿気」や「蒸気」
です。
空気が通る道の途中に声帯はありますから、空気に「水気」を含ませればいいんですね。
こう聞くととても単純な話です。
プロの歌手の多くは、蒸気の吸入器を持っています。
乾燥の時期、歌う前に吸入をするだけで、声の出しやすさ、
声を出した時の声帯へのダメージがだいぶ変わってきます。
また、結節ができてしまった際には、より熱心に吸入を行います。
乾燥した状態の手や足のマメが固くなりやすいように、声帯結節も乾燥させると固くなりやすいのです。
私が愛用している2つをご紹介いたします^^
一つ目は置型。

詳細はこちら
超音波温熱吸入器UN-133B
こちらはミストが細かく、声帯までしっかり蒸気を届けてくれます。
また、超音波ミストは冷たいのが難点なのですが、こちらはちゃんと温めてから出してくれる優れもの。
ストレスなく吸入可能です。
少し重たいので、持ち運びは難しくなります。
また、ミストが細かく声帯に届くということは、蒸気が声帯にバシバシ当たりますので、
ちょっとむせやすくなります。
吸い方になれるまでは、生理食塩水で行うとむせずに快適です。
(顔全体はしょっぱくなります)
私が購入した時は、生理食塩水を簡単につくれるスプーンもついていました。
今もセットになっているとよりいいですね!
もう一点は持ち運びに便利なこちら

詳細はこちら
ポケット吸入器 EW-KA30
非常に携帯に優れた商品です。
ちょこっと水を入れるだけで5分ほどミストが出ます。
私もライブなどに持ち運びし、使用しています。
難点はミストが粗く、声帯まで効率よく届かないこと。
携帯して応急処置的な使いかたをするのにはいいですが、
結節があったり、しっかり効果がほしい場合は置型との併用をおすすめします。
ここまで本格的に考えてない、という方の場合は、
カラオケでは温かい飲み物をぜひチョイスしてみましょう。
蒸気に関しては気休め程度ですが、温かい飲み物は声帯まわりをリラックスさせてくれます。
さて、ここでもう一点重要なポイント。
声帯の乾燥に、最もよくないものがあります。
たばこです。
もうたばこはいいことなんにもないです。
これからシンガーを目指そうと思っている方はぜひ手を出さないでほしいものナンバー1です。
焚き火の周りに行くと目が乾燥してチカチカしますね。
たばこはそれを、声帯にダイレクトに行っています。
目は瞬きをし、体を移動させれば煙から逃げられます。気道についている声帯は逃げ場がありません。
バンドマンらしいアクセサリーの一つでもあるのですが、(これも少々時代錯誤かもしれません)
歌手生命を長くしたいのであれば、今すぐ距離をおいた方が懸命です。
このブログはボーカリストの方しか見ていないかもしれません。
しかしぜひこれはバンドの楽器の皆様にも周知していきたい事柄です。
もっといえば、ライブハウスの経営者にもしっかり認識してほしいのです。
ボーカルがどんなに気をつけて禁煙をし、声帯の保湿をしても、
ライブハウスがメンバーのたばこの煙でもわもわ、なんてことが少なくありません。
ライブハウス自体が分煙されておらず、ステージまでたばこの煙が流れてくるなんてことも珍しくありません。
自身が吸うのは禁止されていない国ですが、
バンドの顔であるボーカリストの努力にぜひ協力してあげてほしいものです。
また、ポリープ様声帯といって、声帯自体が炎症してしまう疾患があります。
声帯全体が浮腫んだようになり、多くは手術が必要です。
これは、声の出しすぎとの因果関係はほぼないとされ、たばこがほとんどの原因を占めるそうです。
つまりは
いい発声で歌ってても、たばこで台無しになる、ということです。
怖いですね。
さて、今回は乾燥について話していましたが最終的に
たばこ、ダメ!絶対!みたいな流れになってしまいましたね!
まあそれほど遠い話ではありません。
乾燥、ダメ!絶対!とでも締めくくろうと思います。
次回、もう一回だけ声がれシリーズ続きます^^
一体先週は何があったのでしょうか?
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まったくテレビを見ない、メアボーカルスクール代表の真帆です^^
というのも、体験申し込みがフィーバー状態です。
毎月一定数のお申込みはいただくのですが、先週だけケタはずれでございます。
スクールとしては大変嬉しいのですが、人気時間帯をお断りせざるを得ないのが申し訳なくもあります。
これから始めようと考えていて、通えるお時間に限りがある方は、お早めにどうぞ、お申込みくださいませ^^
連載でお届けしている、声がれとその予防について続編です!
前回記事はこちら
すぐ声がかれる…本当は危険な声がれ 【後編】声帯疾患の予防と対策①
前編後編で、と思っていたのですが、後編が3つに別れるというトンデモ計画性のない感じとなっております。
それだけ、声がれについては伝えい事がどっさりあるんです。
今回のキーワードはずばり
「乾燥」
です。
【声帯疾患の要因②】 乾燥
肌にもよくないこの「乾燥」ですが、
声帯も体内にある部位とはいえ、「空気」が触れる場所なんですね。
むしろ、空気が通ることで音になりますから、外気の湿気というものに、とても影響をされやすい器官となります。
結節ができてしまった場合はもちろん、
声をよく使う職業についている方の、声帯疾患予防にもなる項目ですので、ぜひ参考にしてください。
カラオケに行くと、よく喉が乾いたりしませんか?
飲み物をがぶがぶ飲みながらじゃないと、何曲も歌えない・・・なんていう方もいるかもしれません。
声を出しやすさと飲み物は、実はあまり関係がないんです。
前回も紹介した図ではありますが、今度は声帯に注目してご覧ください。

喉に、管が、2本ありますね!!!!!!!
これを意外と意識していない方が多いんですが、言われれば、そりゃそうかって事柄ですね。
飲みものや食べ物は、食道を通って胃に入ります。
空気は、気道を通って肺に入ります。
その肺から、空気が上がってきて、声帯を通って、声になります。
声帯にもし飲み物が到達した場合、激しくむせます。
なので、
「高音がでなくなってきたから、飲み物でも飲んで喉を潤そうかな」
というのは実は
ほとんど無意味です。
飲み物はすべて食道を通ります。
(ただし、体内の水分量が不足すると肌が乾燥するように、声帯も乾燥が予想されます。
水分は常に不足しないようにしたいものです)
では気道を通り、声帯を潤し、乾燥から守ってくれるのは何か。
「湿気」や「蒸気」
です。
空気が通る道の途中に声帯はありますから、空気に「水気」を含ませればいいんですね。
こう聞くととても単純な話です。
プロの歌手の多くは、蒸気の吸入器を持っています。
乾燥の時期、歌う前に吸入をするだけで、声の出しやすさ、
声を出した時の声帯へのダメージがだいぶ変わってきます。
また、結節ができてしまった際には、より熱心に吸入を行います。
乾燥した状態の手や足のマメが固くなりやすいように、声帯結節も乾燥させると固くなりやすいのです。
私が愛用している2つをご紹介いたします^^
一つ目は置型。

詳細はこちら
超音波温熱吸入器UN-133B
こちらはミストが細かく、声帯までしっかり蒸気を届けてくれます。
また、超音波ミストは冷たいのが難点なのですが、こちらはちゃんと温めてから出してくれる優れもの。
ストレスなく吸入可能です。
少し重たいので、持ち運びは難しくなります。
また、ミストが細かく声帯に届くということは、蒸気が声帯にバシバシ当たりますので、
ちょっとむせやすくなります。
吸い方になれるまでは、生理食塩水で行うとむせずに快適です。
(顔全体はしょっぱくなります)
私が購入した時は、生理食塩水を簡単につくれるスプーンもついていました。
今もセットになっているとよりいいですね!
もう一点は持ち運びに便利なこちら

詳細はこちら
ポケット吸入器 EW-KA30
非常に携帯に優れた商品です。
ちょこっと水を入れるだけで5分ほどミストが出ます。
私もライブなどに持ち運びし、使用しています。
難点はミストが粗く、声帯まで効率よく届かないこと。
携帯して応急処置的な使いかたをするのにはいいですが、
結節があったり、しっかり効果がほしい場合は置型との併用をおすすめします。
ここまで本格的に考えてない、という方の場合は、
カラオケでは温かい飲み物をぜひチョイスしてみましょう。
蒸気に関しては気休め程度ですが、温かい飲み物は声帯まわりをリラックスさせてくれます。
さて、ここでもう一点重要なポイント。
声帯の乾燥に、最もよくないものがあります。
たばこです。
もうたばこはいいことなんにもないです。
これからシンガーを目指そうと思っている方はぜひ手を出さないでほしいものナンバー1です。
焚き火の周りに行くと目が乾燥してチカチカしますね。
たばこはそれを、声帯にダイレクトに行っています。
目は瞬きをし、体を移動させれば煙から逃げられます。気道についている声帯は逃げ場がありません。
バンドマンらしいアクセサリーの一つでもあるのですが、(これも少々時代錯誤かもしれません)
歌手生命を長くしたいのであれば、今すぐ距離をおいた方が懸命です。
このブログはボーカリストの方しか見ていないかもしれません。
しかしぜひこれはバンドの楽器の皆様にも周知していきたい事柄です。
もっといえば、ライブハウスの経営者にもしっかり認識してほしいのです。
ボーカルがどんなに気をつけて禁煙をし、声帯の保湿をしても、
ライブハウスがメンバーのたばこの煙でもわもわ、なんてことが少なくありません。
ライブハウス自体が分煙されておらず、ステージまでたばこの煙が流れてくるなんてことも珍しくありません。
自身が吸うのは禁止されていない国ですが、
バンドの顔であるボーカリストの努力にぜひ協力してあげてほしいものです。
また、ポリープ様声帯といって、声帯自体が炎症してしまう疾患があります。
声帯全体が浮腫んだようになり、多くは手術が必要です。
これは、声の出しすぎとの因果関係はほぼないとされ、たばこがほとんどの原因を占めるそうです。
つまりは
いい発声で歌ってても、たばこで台無しになる、ということです。
怖いですね。
さて、今回は乾燥について話していましたが最終的に
たばこ、ダメ!絶対!みたいな流れになってしまいましたね!
まあそれほど遠い話ではありません。
乾燥、ダメ!絶対!とでも締めくくろうと思います。
次回、もう一回だけ声がれシリーズ続きます^^
すぐ声がかれる…本当は危険な声がれ 【後編】声帯疾患の予防と対策① 
04/21
4月だというのに、日照時間が少ない日々が続いていますね。
足元の悪い中、体験レッスンは一日に数件のペースでお申込みいただいております。
別れも多いこの季節ですが、こうした新しい生徒さんとの出会いも多く、嬉しいですね^^
平日夕方や土日の早い時間など、人気の時間は埋まりやすくなっておりますので、
ぜひお早めにご連絡ください^^
さて、本題です!
前回前編でご紹介した声帯疾患。
前編はこちら
すぐ声がかれる…本当は危険な声がれ 【前編】声帯疾患の種類を知ろう
実はつい先日も、Facebookを介して知り合いのシンガーから相談を受けました。
・1ヶ月前に咳がひどい風邪をひいてしまい、それから掠れて出ない音域がある
・今日病院に行ったらポリープだったが、まだ自然治癒の可能性もある
・明日がオーディションなので、何か得策はありますか
とのことでした。
歌うたいとしては大きなピンチですね・・・。
今回からは、こういった声帯疾患の要因、その対策をいくつかに分けて連載で紹介したいと思います。
【声帯疾患の要因①】 咳に発展してしまった風邪
みなさん、風邪をひいたとき、ちゃんと病院に行っていますか?
また、何をきっかけに「病院にいこう」と思いますか?
これを聞いてみると、「熱がでたら」という方がとても多いんですね。
歌を歌う人ではなく、通常に生活する分には、いいかもしれません。
しかし歌を仕事にする、歌が生きがい、という場合は、この判断基準は見直す必要があります。
喉風邪の多くは、「軟口蓋」と呼ばれるところの痛みから発症します。
(鼻呼吸の方は、鼻の奥から痛くなる場合があります)
軟口蓋の位置を確認しておきましょう。

喉の奥の垂れ下がっているところ、「のどちんこ」と呼ばれる部分と、その周辺です。
このあたりの炎症を放っておくと、軟口蓋から奥へ、奥へと進んで、最終的に声帯まで到達します。
声帯が炎症すると、「咳」が出ます。
発声時には閉じたり開いたりを繰り返す声帯ですが、
咳をすると、それが勢いよくぶつかり、声帯同士が接している部分が傷みます。
咳をコホン、と1回すると、1回、ガチン!!とぶつかります。
立て続けに咳が止まらないような風邪だったら・・・考えただけでゾッとしますね。
つまりシンガーであるなら、
そうでなくても咳で辛い思いをしたくないのであれば、
「軟口蓋が腫れて痛くなったら」病院に行ってください。
これが一番の予防策です。
極端な話をすれば、多少熱があっても、声帯が腫れていなければ歌は歌えます。
歌うたいにとって警戒すべきは、「熱」より「咳」、その前兆である「喉痛」なのです。
(もちろん熱だけなら受診しなくていいというわけではありません。健康のために適切な治療を行ってください)
さて、ここまで何度か「病院」というワードが出てきましたが、
皆さんがイメージした病院は何科でしょうか。
あまり考えず、地元のかかりつけ医に行くという方もいるかもしれません。
歌をうたう人であれば、ぜひかかりつけの「耳鼻咽喉科」をつくってください。
「内科」ではありません。
「耳鼻咽喉科」です。
内科は、先ほどの図でいう、軟口蓋のあたりまでしか診てくれません。
シンガーが心配すべきは、その先の器官、声帯です。
声帯にどの程度炎症が起こっているのか、奥まで診てくれるのは耳鼻咽喉科です。
咳風邪をひいた生徒さんに聞いてみると、内科を受診し、
熱がないがゆえに弱い風邪薬のみ処方されているケースが少なくありません。
喉の症状がどんどん進み、咳になってしまうんですね・・・。
咳になってしまったのに咳止めをもらっていない場合、
また、もらっている咳止めが効かない場合は、再度受診してください。
耳鼻咽喉科の先生は歌を歌う人の治療を経験している場合が多いので、
かかりつけ医になったらそれも話しておくとスムーズに必要な治療を受けられます。
さて、咳によって結節ができてしまった場合ですが、
これは原因が明らかですので、咳が止まったあと、喉を無理に使わなければ治癒する場合が多くあります。
声を使わないように気をつければ気をつけただけ早く良くなります。
耳鼻咽喉科で吸入薬などをもらい、声を休めてあげてください。
また、乾燥も良くないので、蒸気吸入などもオススメなのですが、
こちらは疾患の原因②にてご紹介していきたいと思います^^
いかがでしたでしょうか。
少しでも参考になりましたら幸いです^^
喉風邪をあなどらず、
いかにベストな状態を守るか。
発症してしまったら、いかに早く食い止めるか。
これが大切なのです。
足元の悪い中、体験レッスンは一日に数件のペースでお申込みいただいております。
別れも多いこの季節ですが、こうした新しい生徒さんとの出会いも多く、嬉しいですね^^
平日夕方や土日の早い時間など、人気の時間は埋まりやすくなっておりますので、
ぜひお早めにご連絡ください^^
さて、本題です!
前回前編でご紹介した声帯疾患。
前編はこちら
すぐ声がかれる…本当は危険な声がれ 【前編】声帯疾患の種類を知ろう
実はつい先日も、Facebookを介して知り合いのシンガーから相談を受けました。
・1ヶ月前に咳がひどい風邪をひいてしまい、それから掠れて出ない音域がある
・今日病院に行ったらポリープだったが、まだ自然治癒の可能性もある
・明日がオーディションなので、何か得策はありますか
とのことでした。
歌うたいとしては大きなピンチですね・・・。
今回からは、こういった声帯疾患の要因、その対策をいくつかに分けて連載で紹介したいと思います。
【声帯疾患の要因①】 咳に発展してしまった風邪
みなさん、風邪をひいたとき、ちゃんと病院に行っていますか?
また、何をきっかけに「病院にいこう」と思いますか?
これを聞いてみると、「熱がでたら」という方がとても多いんですね。
歌を歌う人ではなく、通常に生活する分には、いいかもしれません。
しかし歌を仕事にする、歌が生きがい、という場合は、この判断基準は見直す必要があります。
喉風邪の多くは、「軟口蓋」と呼ばれるところの痛みから発症します。
(鼻呼吸の方は、鼻の奥から痛くなる場合があります)
軟口蓋の位置を確認しておきましょう。

喉の奥の垂れ下がっているところ、「のどちんこ」と呼ばれる部分と、その周辺です。
このあたりの炎症を放っておくと、軟口蓋から奥へ、奥へと進んで、最終的に声帯まで到達します。
声帯が炎症すると、「咳」が出ます。
発声時には閉じたり開いたりを繰り返す声帯ですが、
咳をすると、それが勢いよくぶつかり、声帯同士が接している部分が傷みます。
咳をコホン、と1回すると、1回、ガチン!!とぶつかります。
立て続けに咳が止まらないような風邪だったら・・・考えただけでゾッとしますね。
つまりシンガーであるなら、
そうでなくても咳で辛い思いをしたくないのであれば、
「軟口蓋が腫れて痛くなったら」病院に行ってください。
これが一番の予防策です。
極端な話をすれば、多少熱があっても、声帯が腫れていなければ歌は歌えます。
歌うたいにとって警戒すべきは、「熱」より「咳」、その前兆である「喉痛」なのです。
(もちろん熱だけなら受診しなくていいというわけではありません。健康のために適切な治療を行ってください)
さて、ここまで何度か「病院」というワードが出てきましたが、
皆さんがイメージした病院は何科でしょうか。
あまり考えず、地元のかかりつけ医に行くという方もいるかもしれません。
歌をうたう人であれば、ぜひかかりつけの「耳鼻咽喉科」をつくってください。
「内科」ではありません。
「耳鼻咽喉科」です。
内科は、先ほどの図でいう、軟口蓋のあたりまでしか診てくれません。
シンガーが心配すべきは、その先の器官、声帯です。
声帯にどの程度炎症が起こっているのか、奥まで診てくれるのは耳鼻咽喉科です。
咳風邪をひいた生徒さんに聞いてみると、内科を受診し、
熱がないがゆえに弱い風邪薬のみ処方されているケースが少なくありません。
喉の症状がどんどん進み、咳になってしまうんですね・・・。
咳になってしまったのに咳止めをもらっていない場合、
また、もらっている咳止めが効かない場合は、再度受診してください。
耳鼻咽喉科の先生は歌を歌う人の治療を経験している場合が多いので、
かかりつけ医になったらそれも話しておくとスムーズに必要な治療を受けられます。
さて、咳によって結節ができてしまった場合ですが、
これは原因が明らかですので、咳が止まったあと、喉を無理に使わなければ治癒する場合が多くあります。
声を使わないように気をつければ気をつけただけ早く良くなります。
耳鼻咽喉科で吸入薬などをもらい、声を休めてあげてください。
また、乾燥も良くないので、蒸気吸入などもオススメなのですが、
こちらは疾患の原因②にてご紹介していきたいと思います^^
いかがでしたでしょうか。
少しでも参考になりましたら幸いです^^
喉風邪をあなどらず、
いかにベストな状態を守るか。
発症してしまったら、いかに早く食い止めるか。
これが大切なのです。
【生徒さん紹介】 新しい趣味として!カラオケで自信を持って歌いたい! 
04/17
4月は出会いや別れの多い季節ですが、新しい生活が始まる季節でもあります。
ボーカルスクールも会員制ですので、講師としてはお別れがあるととても寂しかったりします。
進学や転勤で仕方がないと分かりながらも、最後のレッスンは切ない気持ちになりますね・・・!
退会されたみなさんが、今もどこかで活躍しているといいなぁと日々思っています。
さて今回は、そういった季節の変わり目も乗り越えて、長く通って着実に上達している生徒さんのご紹介です^^

お仕事のお勤めを終えて、自分の時間ができたから・・・と、
今後の趣味としてご来校くださっている生徒さんです。
ボイトレは若い人のもの、と思いがちかもしれませんが、
メアボーカルスクールには50代、60代の生徒さんたくさんいらっしゃいます。
コーラスのサークル、カラオケサークル、歌に関する趣味を、みなさん楽しんでいらっしゃいます。
生徒さんの声の診断として、音程がしっかりとれていて、言葉がしっかり粒だって聞こえていました。
この「言葉がしっかり聞こえる」は、歌詞に気持ちを吹き込む上でとても大切な分野なんです。
子音の使い方が上手だと、言葉はつぶだって聞こえます。
一方で、声が安定しないというお悩みをお持ちでした。
声の質や安定感は、呼吸や母音の安定で決まってきます。
呼吸を見直し、母音ひとつひとつを丁寧にレッスンすることで、
だんだんと母音による音ムラもなくなりました。
声帯の使い方が安定し、最近は自然と声量もUP。
苦手にしていた高音の心配はもうまったくありません。
バリバリ練習ができない方でも、長期的にゆるっと通うことで、
徐々に声質のレベルアップを目指すことができます^
今後は表現力やリズムなども取り入れながら、更に気持ちいい歌を目指していきます!
ボーカルスクールも会員制ですので、講師としてはお別れがあるととても寂しかったりします。
進学や転勤で仕方がないと分かりながらも、最後のレッスンは切ない気持ちになりますね・・・!
退会されたみなさんが、今もどこかで活躍しているといいなぁと日々思っています。
さて今回は、そういった季節の変わり目も乗り越えて、長く通って着実に上達している生徒さんのご紹介です^^

お仕事のお勤めを終えて、自分の時間ができたから・・・と、
今後の趣味としてご来校くださっている生徒さんです。
ボイトレは若い人のもの、と思いがちかもしれませんが、
メアボーカルスクールには50代、60代の生徒さんたくさんいらっしゃいます。
コーラスのサークル、カラオケサークル、歌に関する趣味を、みなさん楽しんでいらっしゃいます。
生徒さんの声の診断として、音程がしっかりとれていて、言葉がしっかり粒だって聞こえていました。
この「言葉がしっかり聞こえる」は、歌詞に気持ちを吹き込む上でとても大切な分野なんです。
子音の使い方が上手だと、言葉はつぶだって聞こえます。
一方で、声が安定しないというお悩みをお持ちでした。
声の質や安定感は、呼吸や母音の安定で決まってきます。
呼吸を見直し、母音ひとつひとつを丁寧にレッスンすることで、
だんだんと母音による音ムラもなくなりました。
声帯の使い方が安定し、最近は自然と声量もUP。
苦手にしていた高音の心配はもうまったくありません。
バリバリ練習ができない方でも、長期的にゆるっと通うことで、
徐々に声質のレベルアップを目指すことができます^
今後は表現力やリズムなども取り入れながら、更に気持ちいい歌を目指していきます!
すぐ声がかれる…本当は危険な声がれ 【前編】声帯疾患の種類を知ろう 
04/14
こんにちは!
メアボーカルスクールの真帆です!
誰もが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
実は結構危ない、「声がれ」
声を出す楽器、声帯というのは、音を出す仕組みがギターの弦ととても良く似ています。
しかし、ギターの弦は切れたり錆びたら交換ができます。
声帯は交換できません。
どう考えても他の楽器に比べてより大切に使うこと、繊細なメンテナンスが必要な楽器なのですが、
こと歌に関しては、
「高音が出ないなんて気合が足りない!」
「声がかれるなんて喉が弱い証拠だ!もっと歌え!」
などと精神論で語られることが多く感じます。
自身が歌を学んでいないプロデューサーなど「業界の偉い大人」に、この精神論信者がものすごくたくさんいます。
こんな事では、多彩で有望な多くのシンガーが志半ばで潰れてしまいます。
この記事が、少しでも多くの悩める歌うたいを救えたら嬉しく思います。
とても大切な項目になりますので、こちらも数回に分けてお話していきます。
バンドをやっていてふと、結成当初よりも声が嗄れやすくなったな、などと感じる事があります。
最近はカラオケもとても流行っていますので、もはやミュージシャンに限った話ではなくなってきていますね。
歌を趣味にしてからというもの、しゃべり声までかすれてきた、なんていう方もいるかもしれません。
当スクールにも、「最近声がかれてしまって・・・」
という悩みで体験にいらっしゃる方が増えてきているのが現状です。
「声がかれる」というのは、必ず何かしら声帯に異常が起きている状態です。
・以前出ていた声がここ最近でにくい
・喉に力をいれないとかすれてしまう
・裏声がスカスカで音にならなくなってしまった
・中音域にもかかわらず意図せず裏返ってしまう・・・
こんな症状が思い当たる方は、ちょっと真剣に、記事を読み進めてくださいね。
さて、まずは声帯のしくみから簡単に見ていきます。
喉を上から覗くと、声帯はこんな作りです。

声帯は、息の通り道である気管にあります。
真ん中の茶色い部分は穴で、肺から送られてきた空気がここを通ることで、
声唇が「振動」して、声となります。
赤い線になっている場所が、1秒間に開いたり閉じたりする回数で音の高さが決まっています。
少し難しい話になりましたね。
声が枯れている時、この赤い部分に何かできている状態です。
接する部分にマメのようなものができてしまうので、開いたり閉じたり、の、「閉じる」がうまくいかないんですね。
当然息がもれ、スカスカした声になります。
「ポリープ」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、実は声がれの原因にはいろいろな種類があります。
①全体が腫れている
風邪などで全体が炎症を起こし、充血し、腫れている状態です。
無理をせずに風邪が治るまで声を出し過ぎない、
これだけ守っていれば一過性のものなので心配ありません。
咳が出ている場合は②に進行しやすいので、すみやかに耳鼻咽喉科を受診してください。
②血豆状のものができている
こちらも、早い段階ではそんなに深刻ではありません。
上記①の状態で、無理に声を出したり、咳が多かったりすると、血管が内出血して起こります。
口の中にできる血豆と同じように、しばらくすると自然と吸収されるケースがあります。
④ポリープ
上記の内出血がひどくなった状態だと思ってください。
手術が必要な場合もありますので、専門医としっかり相談していきます。
④結節
マメのような状態です。
声帯の使い方が悪いと、声帯に付加がかかり、この状態になります。
ステロイド吸引、保湿、声の温存などで軽減される可能性もあります。
⑤隠れ結節
声帯は高音を出す時ほど薄く、長く引き伸ばされます。
引き伸ばされた時にだけ現れる結節です。
耳鼻咽喉科で覗いてもらっても、通常の会話状態では目視できないため、発見が遅れたりします。
⑤は少し特殊なケースですが、決して少ないわけではありません。
知らず知らずに起こっている場合もあります。
③、④はすみやかに耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
発声の改善や、生活習慣の見直しも大切になってきます。
さて、今回は声帯疾患の種類を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか!
もしかして自分も・・・?なんて、ドキっとした方もいらっしゃるかもしれません。
生まれながらのハスキーボイスなのか、何かしらの声帯疾患の可能性があるのか、
ほとんどの場合、講師は耳で聞き分けができます。
最初に紹介した声がれの症状が当てはまるのに、担当の講師には何も言われないな、という方は、
結節について詳しい講師に出会えるまで、担当講師を移動してみるといいかもしれません。
(同じスクール内で自由に選べるスクールも多いようです^^)
さて、次回は③~④、または⑤になってしまう前にできる予防策、
なってしまったあとの治療や、再発防止策などを紹介していきます。
メアボーカルスクールの真帆です!
誰もが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
実は結構危ない、「声がれ」
声を出す楽器、声帯というのは、音を出す仕組みがギターの弦ととても良く似ています。
しかし、ギターの弦は切れたり錆びたら交換ができます。
声帯は交換できません。
どう考えても他の楽器に比べてより大切に使うこと、繊細なメンテナンスが必要な楽器なのですが、
こと歌に関しては、
「高音が出ないなんて気合が足りない!」
「声がかれるなんて喉が弱い証拠だ!もっと歌え!」
などと精神論で語られることが多く感じます。
自身が歌を学んでいないプロデューサーなど「業界の偉い大人」に、この精神論信者がものすごくたくさんいます。
こんな事では、多彩で有望な多くのシンガーが志半ばで潰れてしまいます。
この記事が、少しでも多くの悩める歌うたいを救えたら嬉しく思います。
とても大切な項目になりますので、こちらも数回に分けてお話していきます。
バンドをやっていてふと、結成当初よりも声が嗄れやすくなったな、などと感じる事があります。
最近はカラオケもとても流行っていますので、もはやミュージシャンに限った話ではなくなってきていますね。
歌を趣味にしてからというもの、しゃべり声までかすれてきた、なんていう方もいるかもしれません。
当スクールにも、「最近声がかれてしまって・・・」
という悩みで体験にいらっしゃる方が増えてきているのが現状です。
「声がかれる」というのは、必ず何かしら声帯に異常が起きている状態です。
・以前出ていた声がここ最近でにくい
・喉に力をいれないとかすれてしまう
・裏声がスカスカで音にならなくなってしまった
・中音域にもかかわらず意図せず裏返ってしまう・・・
こんな症状が思い当たる方は、ちょっと真剣に、記事を読み進めてくださいね。
さて、まずは声帯のしくみから簡単に見ていきます。
喉を上から覗くと、声帯はこんな作りです。

声帯は、息の通り道である気管にあります。
真ん中の茶色い部分は穴で、肺から送られてきた空気がここを通ることで、
声唇が「振動」して、声となります。
赤い線になっている場所が、1秒間に開いたり閉じたりする回数で音の高さが決まっています。
少し難しい話になりましたね。
声が枯れている時、この赤い部分に何かできている状態です。
接する部分にマメのようなものができてしまうので、開いたり閉じたり、の、「閉じる」がうまくいかないんですね。
当然息がもれ、スカスカした声になります。
「ポリープ」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、実は声がれの原因にはいろいろな種類があります。
①全体が腫れている
風邪などで全体が炎症を起こし、充血し、腫れている状態です。
無理をせずに風邪が治るまで声を出し過ぎない、
これだけ守っていれば一過性のものなので心配ありません。
咳が出ている場合は②に進行しやすいので、すみやかに耳鼻咽喉科を受診してください。
②血豆状のものができている
こちらも、早い段階ではそんなに深刻ではありません。
上記①の状態で、無理に声を出したり、咳が多かったりすると、血管が内出血して起こります。
口の中にできる血豆と同じように、しばらくすると自然と吸収されるケースがあります。
④ポリープ
上記の内出血がひどくなった状態だと思ってください。
手術が必要な場合もありますので、専門医としっかり相談していきます。
④結節
マメのような状態です。
声帯の使い方が悪いと、声帯に付加がかかり、この状態になります。
ステロイド吸引、保湿、声の温存などで軽減される可能性もあります。
⑤隠れ結節
声帯は高音を出す時ほど薄く、長く引き伸ばされます。
引き伸ばされた時にだけ現れる結節です。
耳鼻咽喉科で覗いてもらっても、通常の会話状態では目視できないため、発見が遅れたりします。
⑤は少し特殊なケースですが、決して少ないわけではありません。
知らず知らずに起こっている場合もあります。
③、④はすみやかに耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
発声の改善や、生活習慣の見直しも大切になってきます。
さて、今回は声帯疾患の種類を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか!
もしかして自分も・・・?なんて、ドキっとした方もいらっしゃるかもしれません。
生まれながらのハスキーボイスなのか、何かしらの声帯疾患の可能性があるのか、
ほとんどの場合、講師は耳で聞き分けができます。
最初に紹介した声がれの症状が当てはまるのに、担当の講師には何も言われないな、という方は、
結節について詳しい講師に出会えるまで、担当講師を移動してみるといいかもしれません。
(同じスクール内で自由に選べるスクールも多いようです^^)
さて、次回は③~④、または⑤になってしまう前にできる予防策、
なってしまったあとの治療や、再発防止策などを紹介していきます。
Twitter、はじめました 
04/11
こんばんは、メアボーカルスクールの真帆です。
バンドマン、シンガー、カラオケ上達・・・
目的に関係なく、歌に悩む多くの方に有益な情報を届けよう!と思い、
SNSずぼらな私が一念発起。
Twitterまで始めました!

@mehrvocal を、ぜひ気軽にフォローしてくださいね^^
このブログを交えながら、ちょっとずつツイートしていく予定です♪
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歌うとき、腹式呼吸じゃなきゃダメ? 答えはYESで、NO。 【後編】 
04/10
もう4月だというのに寒い日が続いていますね・・・!
こんばんは、メアボーカルスクール代表 真帆です^^
先日腹式呼吸についての記事を投稿しましたが、本日はその後編です。
前編はこちら
歌うとき、腹式呼吸じゃなきゃダメ? 答えはYESで、NO。 【前編】
前回は腹式呼吸は「まず吐ききること」が大切だという話をしました。
今日はそこからまたひとつマニアックに掘り下げていきます。
「腹式呼吸でなくてはいけない」
「そんなものは必要ない」
という異なった見解がある「呼吸法」ですが、結論から言ってしまいましょう。
どちらでもいいです。
というよりは、
どちらも使ってかまいません。
もっと言えば、
どちらもコントロールできる必要があります。
実際には、どちらともつかないような呼吸を使うことが多くなります。
腹式呼吸は字面は「腹式」ですが、実際には
腰や背中、肋骨周りなどがリラックスし、
横隔膜までもが自由に動ける状態のことを呼びます。
お腹が前に出ているから、ハイ、腹式です!
というわけではないのです。
横隔膜やその周りが自由になっていなければ、
それは腹式呼吸どころか、胸式以上に息がうまく吸えていない状況です。
ここを勘違いして練習している方がとっっっても多く、
これはなかなか呼吸が楽にならない原因です。
逆に肩が多少上下していても、
他の場所も一緒にリラックスできていれば歌にはまったく問題ありません。
これが、私が「腹式と胸式、どちらともつかないような呼吸」と呼ぶものです。
リラックスして吐ききる、そしてリラックスして吸う、リラックスしっぱなしじゃん!
という感じなんですが、実際まさにそんな感じです。
ただ声を出すときには体で息を支える、というのだけ、意識していきます。
支えるのは声ではなく、「息」です。
その支えを「体幹(たいかん)」などと呼びます。
スポーツなどをされていた方には、なじみがあるかもしれません。
歌にもとっても重要な要素ですので、こちらも後々お話していきたいと思っています^^
さて、ではあまり今まで言及のなかった胸式呼吸ですが、
曲の中であえてパフォーマンスとして、肩で浅く息を吸う場合があります。
歌は表現の世界です。
正直、
ボイストレーニングくそ食らえ!ポリープなんてできてなんぼ!
というジャンルもあるのが現実です。
そういった自由な表現の世界で、呼吸だけ正しくなくてはいけない、なんてことはないんですね。
(声帯の強度に個人差はあれど、もちろん、くそ食らえ!ジャンルのシンガー生命は比較的短命です)
一言添えるような短いフレーズで、ひゅッと胸式呼吸のブレス音が入ったりするととてもかっこいいのです。
なので、腹式呼吸じゃなきゃダメ?という問いには、YESで、NO。
「どちらともつかない自由な、表現力豊かな呼吸」
これが、私が一環して指導している唯一の呼吸法です。
呼吸だけでかなりのレッスン時間を割くような大切な分野です。
「腹式」という字面にだまされず、ぜひ自由な呼吸を習得していってください。
歌がしなやかに、楽になるはずです。
メアボーカルスクール
こんばんは、メアボーカルスクール代表 真帆です^^
先日腹式呼吸についての記事を投稿しましたが、本日はその後編です。
前編はこちら
歌うとき、腹式呼吸じゃなきゃダメ? 答えはYESで、NO。 【前編】
前回は腹式呼吸は「まず吐ききること」が大切だという話をしました。
今日はそこからまたひとつマニアックに掘り下げていきます。
「腹式呼吸でなくてはいけない」
「そんなものは必要ない」
という異なった見解がある「呼吸法」ですが、結論から言ってしまいましょう。
どちらでもいいです。
というよりは、
どちらも使ってかまいません。
もっと言えば、
どちらもコントロールできる必要があります。
実際には、どちらともつかないような呼吸を使うことが多くなります。
腹式呼吸は字面は「腹式」ですが、実際には
腰や背中、肋骨周りなどがリラックスし、
横隔膜までもが自由に動ける状態のことを呼びます。
お腹が前に出ているから、ハイ、腹式です!
というわけではないのです。
横隔膜やその周りが自由になっていなければ、
それは腹式呼吸どころか、胸式以上に息がうまく吸えていない状況です。
ここを勘違いして練習している方がとっっっても多く、
これはなかなか呼吸が楽にならない原因です。
逆に肩が多少上下していても、
他の場所も一緒にリラックスできていれば歌にはまったく問題ありません。
これが、私が「腹式と胸式、どちらともつかないような呼吸」と呼ぶものです。
リラックスして吐ききる、そしてリラックスして吸う、リラックスしっぱなしじゃん!
という感じなんですが、実際まさにそんな感じです。
ただ声を出すときには体で息を支える、というのだけ、意識していきます。
支えるのは声ではなく、「息」です。
その支えを「体幹(たいかん)」などと呼びます。
スポーツなどをされていた方には、なじみがあるかもしれません。
歌にもとっても重要な要素ですので、こちらも後々お話していきたいと思っています^^
さて、ではあまり今まで言及のなかった胸式呼吸ですが、
曲の中であえてパフォーマンスとして、肩で浅く息を吸う場合があります。
歌は表現の世界です。
正直、
ボイストレーニングくそ食らえ!ポリープなんてできてなんぼ!
というジャンルもあるのが現実です。
そういった自由な表現の世界で、呼吸だけ正しくなくてはいけない、なんてことはないんですね。
(声帯の強度に個人差はあれど、もちろん、くそ食らえ!ジャンルのシンガー生命は比較的短命です)
一言添えるような短いフレーズで、ひゅッと胸式呼吸のブレス音が入ったりするととてもかっこいいのです。
なので、腹式呼吸じゃなきゃダメ?という問いには、YESで、NO。
「どちらともつかない自由な、表現力豊かな呼吸」
これが、私が一環して指導している唯一の呼吸法です。
呼吸だけでかなりのレッスン時間を割くような大切な分野です。
「腹式」という字面にだまされず、ぜひ自由な呼吸を習得していってください。
歌がしなやかに、楽になるはずです。
メアボーカルスクール
【生徒さん紹介】 大好きな歌を夢に生かしたい!その声を診断! 
04/08
こんにちは!
メアボーカルスクール 柏の代表、飯田です^^
ホームページではおなじみの、生徒さん紹介のコーナー♪
サイト内の生徒さん紹介では、ちょっとかしこまった感じに紹介していますが、
こちらではもう少し突っ込んだ紹介をしていきたいと思っています^^
マルチタレントを目指して、演劇やモデルウォーキングなどたくさんのレッスンをこなす生徒さん。

当スクールではもちろん、彼女が最初に芸能界にあこがれるきっかけになった、「歌」をトレーニングしています。
最初に体験レッスンに来たときは、まだ何も始めていない状態で、
「アイドルやタレントにあこがれて、歌が好きだから、絶対歌を強みにしたいと思った。」
と気持ちを聞かせてくれました。
当初、こちらの生徒さんの歌、声を、当スクールでは以下のように診断。
①高音はしっかり出せるが、キーンとした音
②しゃくりグセや、喉で歌うくせが強い
③フラット(必要な音より少し低めに歌ってしまう)ぐせがある
④パフォーマンス、魅せる歌唱は意識できている
この④番はとても重要で、
どんなに歌がうまくても「魅せる」ことができなくては
表現者として成り立ちません。
この「魅せる」ということが生まれつきできる方と、そうでない方がいます。
何を隠そう、今ボーカルスクールなんかを運営している私でさえ、最初は後者でした。
ステージでは棒立ち。
MCは丸暗記。
でもそれはそれでいいのです。
何度もライブやステージを経験し、だんだん身に着けていくものなんですね。
それを最初からできているというのは、とてもすばらしいことでした。
本題に戻ります!
①~③に関しては、入会後当スクールでしっかりコントロールを学んできました。
②の歌唱時のくせに関しては、「子音」と「母音」の使い方が原因。
日本語の歌は
発音をつかさどる「子音」
歌の響きをつかさどる「母音」
この両方のうまさが、「歌がうまい」「歌がへた」などの印象を左右します。
こちらをしっかり区別して認識していくことが重要なのですが、詳しくは「声を学ぶ」のカテゴリで今後お話できたらと思っています^^
そして③のフラット癖。
こちらは、高音で喉がつまるために起こっていた現象でした。
喉がつまると、がんばりに反比例するように音の高さは伸びにくくなります。
自分では届いているつもりなのに、実は届いていない
なんていう音もしっかりと自覚していくことが大切です。
今では癖も抜けてきて、音階練習では高音で力を抜けるようになってきました。
今後はいろいろな歌にトライしていきましょう、という段階です。
スカウトをきっかけに事務所を決め、さまざまなジャンルで活躍しています。
最近ではきゃりーぱみゅぱみゅさん出演CMにエキストラとして出演。
歌の仕事が来たときのために、講師としてもこれからのレッスンに気合がはいります・・・!!
歌うとき、腹式呼吸じゃなきゃダメ? 答えはYESで、NO。 【前編】 
04/07
こんにちは!
メアボーカルスクール 柏 の代表、真帆です!
柏市はあいにくの雨ですが、今日もレッスンの生徒さんは元気にスクールにいらっしゃっています^^
さて、今日はどんなに歌と縁遠い方でも一度は聞いたことがあるであろう、「腹式呼吸」についてのお話です。
無料体験レッスンを行っているスクールはたくさんありますが、
どのスクールにいっても必ず最初にこの「腹式呼吸」というレッスンがあるかと思います。
呼吸法に関しては、
「絶対に腹式呼吸じゃなくてはいけない」
「いやそんなものは必要ない」
という二極化した状態にあるように思います。
講師によってもまちまちなのが現状です。
タイトルにもあるとおり、腹式呼吸は歌うときに絶対か?という問いに対しては、
YESであり、NOであります。
ではここで一度、腹式呼吸とはなんぞや、というのを見てみましょう。
よく比べて並べられる胸式呼吸と共に、しっかり理解していきましょう。
■ 胸式呼吸 ■

普段、みなさんが日常生活で使っている呼吸です。
肩が上下し、すばやく呼吸できるのが特徴ですが、その分出し切ってしまうのもとても早いのが特徴です。
肺の下のほうまで使われていないので、コントロールしながら吐こうと思うと、喉でコントロールをする形になります。
■ 腹式呼吸 ■

一方こちらは、横隔膜という筋肉の膜が肺を下に引っ張ることによって、広く肺を使っていきます。
下に広がるので、胃や腸が圧迫され、「お腹に空気が入ったように見える」のが特徴です。
胸式呼吸が肺の30%を使う呼吸なら、こちらの腹式は肺を100%稼動した状態だと思ってください。
肺の下のほうまでしっかり使っているので、よく言われる「お腹で支える」が可能な呼吸です。
こうしてみると、はやり歌うための呼吸には腹式呼吸が適していますね。
では、まずは腹式呼吸を練習していきましょう!
おなかの下のほうにぎゅっと力をいれて支えながら、ポンプのように、押し出すように、
さぁ、吐きます!!!!!!
実は、これがちょっと違います。
腹筋運動をするときを思い出してみてください。
一回起き上がるごとに、「うっ」と息がつまりませんか。
おなかの下に力を入れて息を支えよう、腹式にしようとすればするほど、
せっかく吸った息は体の中に閉じ込められ、行き場を失ってしまいます。
声を出すときも、支えようと思いすぎてしまうと、同じ現象が起きてしまうんですね。
腹式呼吸における最重要ポイントは
しっかり吐ききること
大事なのは吸い方ではなく、吐き方なんですね。
おへその10センチくらい下、丹田と呼ばれる場所を軽く上に引き上げながら、眉間にあいた穴から上に息がでるイメージで、空っぽになるまで、気持ちよく吐ききります。
吐ききる練習では、長く吐ける必要はありません。
長く吐こうと思うと、喉で息をしぼるクセがついてしまう恐れがあります。
しっかり吐ききることができると、脱力しただけで息は勝手に腹式の深さまで入ってきます。
腹式呼吸がうまく行えている状態では、
お腹だけではなく、腰や背中までふくらんでいきます。
体感しやすい方と、なかなか実感できない方がいますので、レッスンでは講師とじっくり習得していきます。
さて、ここまで長々と腹式呼吸について説明をしてきました。
「じゃあやっぱり腹式呼吸は絶対ってことでしょう?」とお思いかもしれません。
実はそうでもない、というのを、後編でお話したいと思います!
出典:メアボーカルスクール 柏
メアボーカルスクール 柏 の代表、真帆です!
柏市はあいにくの雨ですが、今日もレッスンの生徒さんは元気にスクールにいらっしゃっています^^
さて、今日はどんなに歌と縁遠い方でも一度は聞いたことがあるであろう、「腹式呼吸」についてのお話です。
無料体験レッスンを行っているスクールはたくさんありますが、
どのスクールにいっても必ず最初にこの「腹式呼吸」というレッスンがあるかと思います。
呼吸法に関しては、
「絶対に腹式呼吸じゃなくてはいけない」
「いやそんなものは必要ない」
という二極化した状態にあるように思います。
講師によってもまちまちなのが現状です。
タイトルにもあるとおり、腹式呼吸は歌うときに絶対か?という問いに対しては、
YESであり、NOであります。
ではここで一度、腹式呼吸とはなんぞや、というのを見てみましょう。
よく比べて並べられる胸式呼吸と共に、しっかり理解していきましょう。
■ 胸式呼吸 ■

普段、みなさんが日常生活で使っている呼吸です。
肩が上下し、すばやく呼吸できるのが特徴ですが、その分出し切ってしまうのもとても早いのが特徴です。
肺の下のほうまで使われていないので、コントロールしながら吐こうと思うと、喉でコントロールをする形になります。
■ 腹式呼吸 ■

一方こちらは、横隔膜という筋肉の膜が肺を下に引っ張ることによって、広く肺を使っていきます。
下に広がるので、胃や腸が圧迫され、「お腹に空気が入ったように見える」のが特徴です。
胸式呼吸が肺の30%を使う呼吸なら、こちらの腹式は肺を100%稼動した状態だと思ってください。
肺の下のほうまでしっかり使っているので、よく言われる「お腹で支える」が可能な呼吸です。
こうしてみると、はやり歌うための呼吸には腹式呼吸が適していますね。
では、まずは腹式呼吸を練習していきましょう!
おなかの下のほうにぎゅっと力をいれて支えながら、ポンプのように、押し出すように、
さぁ、吐きます!!!!!!
実は、これがちょっと違います。
腹筋運動をするときを思い出してみてください。
一回起き上がるごとに、「うっ」と息がつまりませんか。
おなかの下に力を入れて息を支えよう、腹式にしようとすればするほど、
せっかく吸った息は体の中に閉じ込められ、行き場を失ってしまいます。
声を出すときも、支えようと思いすぎてしまうと、同じ現象が起きてしまうんですね。
腹式呼吸における最重要ポイントは
しっかり吐ききること
大事なのは吸い方ではなく、吐き方なんですね。
おへその10センチくらい下、丹田と呼ばれる場所を軽く上に引き上げながら、眉間にあいた穴から上に息がでるイメージで、空っぽになるまで、気持ちよく吐ききります。
吐ききる練習では、長く吐ける必要はありません。
長く吐こうと思うと、喉で息をしぼるクセがついてしまう恐れがあります。
しっかり吐ききることができると、脱力しただけで息は勝手に腹式の深さまで入ってきます。
腹式呼吸がうまく行えている状態では、
お腹だけではなく、腰や背中までふくらんでいきます。
体感しやすい方と、なかなか実感できない方がいますので、レッスンでは講師とじっくり習得していきます。
さて、ここまで長々と腹式呼吸について説明をしてきました。
「じゃあやっぱり腹式呼吸は絶対ってことでしょう?」とお思いかもしれません。
実はそうでもない、というのを、後編でお話したいと思います!
出典:メアボーカルスクール 柏
ボーカルスクール、ブログ始めました 
04/07